となりの怪物くん 1話 感想 おすすめ度 ★★★★☆
となりの怪物くん 1話 感想
おすすめです!
万人受けするアニメではないと思いますが面白いと思いました。
以下ネタバレありです。
見ないで視聴されることをおすすめします。
転校初日に、暴力事件を起こして停学になった吉田くん
主人公は、そのとなりの女の子で、勉強の虫。
たまたまプリントを届けに行ったら吉田くんに友達が出来たと思われ
ひっつき回されることになった雫ちゃん。
「私は勉強がしたいのに……」
こういう主人公が大好きです。
根暗で、何か人のやらないことに打ち込んでいるオタ気質の持ち主。
基本的に一人でご飯を食べる。
友達がいない!
どこかのラノベにも見習っていただきたいですね。
別にぼっちだから好き、というわけではなくて
こういう描き方でぼっちを表現しているセンスがいいと思うのです。
クラスで飼ってるうさぎ?が死んだ時に
みんなが泣いているときに吐いたセリフも
「私、勉強したいんで帰ってもいいですか?」
というのがよかったです。
以前読んでいた山田詠美の「風葬の教室」を
思い出しました。
主人公も、吉田くんも出てくる人物像としては
真逆の人間ですがこういうシーンがある中で
何故みんなが泣いているのか理解できないという、
子どもらしからぬ行動を否定されるという場面がありました。
問題児の吉田くん
「友達」という言葉に惹かれ、態度が豹変する。
めちゃくちゃ頭が良いという設定。雫から敵対視される。
対人関係の未熟さを描く点では、途中まで上手くいっていたと思います。
ファーストフード店でジュースを雫にかけるシーンの演出なんかは、
吉田くんが泣いているのかな?とミスリードを誘うようなもの。
「ほほぉ、そっちですか」と。上手いなと思いました。
新鮮じゃないですか。
途中までこちらの事情を考えなしに
勉強の邪魔をしてくる吉田くんにはイライラしました。
あれはリアルでやられると困るだろうなと。
その鬱憤を吐き出す戸松遥の演技は
大人らしくてよかったですね。
頭を殴られ血が登っていたでしょうが、
日頃の怒りと、痛みの怒り、周りが見えない未熟さに対する怒り
それを言葉を選んで本質を刺していくようなセリフと声色が印象的でした。
ちょっぴりおとなしくなった吉田くん
いきなり変わりすぎだろう、と思わなくもありませんでしたが
これはこれでよかったですね。
エンドロールが流れ始めてからが本番だった気がします。
主人公がひっかき回されていくというパターンのアニメは
結構視聴者側もイラっとくることが多いので
この吉田くんの行動を慎重に、かつ突拍子もないことを
させていかないと思うので作り手は本当大変だと思います。
中だるみしそうな感じはしますが
面白いので、次も期待しています。
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2012年10月4日 | コメント/トラックバック(0)
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カテゴリー:2012年 秋アニメ